【中央大学の理系学部の学科・偏差値・就職率…受験生の“知りたい”を紹介】

中央大学は文系学部も理系学部も有する総合大学ですが、理系学部は「理工学部」のみに限定されています。

メインキャンパスではない後楽園キャンパスに唯一設置されているなど、中央大学のなかでも異色の存在と言えるでしょう。

今回は、中央大学理工学部について解説します。

MARCHクラスの理系学部へ進学を希望している方は、ぜひチェックしてみましょう。

中央大学の理系は唯一「理工学部」のみ!

前述の通り、中央大学に設置されている理系学部は、唯一「理工学部」のみです。

まずは理工学部の概要をチェックしていきましょう。

理工学部の特徴

中央大学の学部のなかで唯一後楽園キャンパスを使用する学部であり、「中央大学=郊外」のイメージからかけなはれていることが特徴です。

企業にとってのフットワークが良ければ就職活動のフットワークも良いわけですから、産学連携が支える求人件数も安定しています。

また、中央大学大学院理工学研究科との連携も強く、研究という実学的な教育方法を通してより積極的な学びができるよう工夫されています。

下記でさらに特徴を詳しく解説します。

理工系分野を網羅する学科の多さ

詳しくは後述しますが、中央大学理工学部には理工系分野を網羅する学科が複数設置されています。

学科数は中央大学でもNo.1を誇っており、ひとつの学部で多種多様な学びが可能です。

実学を重視しているので専攻ごとに細分化されており、興味のある分野についてとことん学ぶことができるので多くの理系学生から人気があります。

実践的なグローバル教育

理工学部では実践的なグローバル教育を徹底しており、外国語教育にも積極的です。

なかには在学中に海外の大学へ留学して最先端の研究手法を身につけたり、早期の段階で産学連携して企業の研究室で生の学びを得たりする学生もいます。

グローバルコミュニケーションによる世界最高峰の学びを確保したいときにこそ、中央大学が選択肢として挙がるのです。

大学院まで教育を受けられる一貫性

中央大学は理工学部と大学院との間で一貫した教育プログラムを採用しています。

学部生が研究室に所属してティーチングアシスタントと関わりながら研究を進めるシーンも多く、入学当初は大きく助けられるでしょう。

自身が高学年もしくは大学院生になったときには、後進の育成や理解の向上に努めながら自身の研究とバランスを取っていくことになります。

キャリアサポートが手厚い

キャリアサポートが手厚く、就職に困らないことも理工学部の利点です。

産学連携が他の学部より充実しているので、もともと企業の人事部ともパイプがあることが大きな要員となっています。

また、民間企業だけでなく公的機関や医療機関に就職する学生もおり、多彩なキャリアパスが用意されています。

理工学部があるキャンパス

中央大学理工学部は、後楽園キャンパスに設置されています。

後楽園キャンパスで学ぶのは、下記学部の学生です。

  • 理工学部
  • 大学院(理工学)
  • 専門職大学院(ビジネススクール)

東京メトロ丸ノ内線および南北線「後楽園駅」からほど近く、都営三田線および大江戸線の「春日駅」、JR中央線および総武線の「水道橋駅」「飯田橋駅」からも近い抜群のアクセスを誇ります。

研究に特化した施設なので研究室・実験室・教室が充実していること、中央大学高等学校と隣接していて高校生の利用も多いことが特徴です。

東京ドームの真横なので、コンサートや試合がある日は一般客の往来も多くなります。

中央大学の唯一の理系「理工学部」にある10学科とその特色

ここでは、理工学部に設置されている学科を紹介します。

それぞれの特色にも触れるので、どの学科に最も関心があるか見てみましょう。

数学科

数学における主要な分野である解析学、代数学、幾何学、数理統計学、計算科学等の基礎を習得して数理の世界を探求する学科です。

自力で問題を定式化し、新たな知見を創り出す学識と応用力を養い、現代科学技術を支える数理的素養と応用力を習得しうる人材の育成を目指しています。

代表的な研究室テーマとして、下記が挙げられます。

  • 整数論、保型関数論、モジュラー表現の理論
  • 代数幾何学とその暗号理論への応用
  • 非線形関数解析と発展方程式に関する研究
  • 数理物理における偏微分方程式の研究
  • リーマン幾何学、部分多様体の理論
  • 微分位相幾何学、葉層構造やシンプレクティック多様体の研究
  • 多変量統計解析
  • 計算アルゴリズムと計算量の研究
  • 確率論、ランダムウォークの研究

物理学科

自然科学・工学の全てに共通する普遍的な自然法則を捉えようとする学問を習得すると共に、超伝導、レーザーなど現代の先端技術の基礎を学びます。

宇宙観測衛星からの情報を解析するコンピュータ、原子や分子の並び方を見るX線回折装置、絶対温度0.01度の低温を実現する極低温装置、電子のミクロな挙動を調べる磁気共鳴装置、理論計算用高速並列計算機など、最先端の装置が充実していることも特徴です。

代表的な研究室テーマとして、下記が挙げられます。

  • 宇宙からのX線の観測による天体の研究
  • 素粒子の理論
  • 物性物理学
  • 統計物理学を応用した水の浸透現象、交通渋滞などの研究
  • 遺伝子のDNA、生態系のデータなど隠れた秩序の発見
  • 核磁気共鳴法による導電性高分子の研究
  • 生物分子モーターの研究

都市環境学科

安全・利便・快適そして品格のある都市の生活環境(built environment)を市民とともに創造し、豊かな環境・文化を次世代につないでいく責任を果たせる技術者の育成を目指す学科です。

4年間で学ぶ専門知識がどれだけ身についたか、どんな目標を立てて生活するか、各自が「カルテ」を利用して半年ごとに振り返るシステムが確立しています。

代表的な学びのテーマとして、下記が挙げられます。

  • 法律の作成、プロジェクト計画・評価、公共財の管理、会計・財政、不動産など
  • 都市・地域計画、交通計画、公園、造園、輸送システムなど
  • 波・河川・地震・地盤などの自然現象や循環のメカニズム
  • ヒートアイランド現象、水質汚濁、大気汚染、土壌汚染、ゴミ問題など
  • 橋、ダム、道路、空港、鉄道などの設計・建築
  • 空間デザイン、ランドスケープデザイン、ユニバーサルデザインなど

精密機械工学科

ミクロな挙動を解明するための科学、それを計測する技術、ナノ・マイクロ精度を実現するための製造技術、制御技術といった個々の要素技術について学びます。

精密機械工学科のカリキュラムを修得した卒業生の社会での評価は高く、定員130名の当学科に対して、機械系企業だけでなく幅広い企業から毎年3千を超える求人があります。

代表的な研究室テーマとして、下記が挙げられます。

  • ナノバイオテクノロジー
  • ナノ加工学・高精度知的機械加工
  • 製氷過程のナノ界面制御と高機能化
  • ナノ・マイクロ材料の強度信頼性
  • 自動車や機械構 造物の振動解析
  • 快適な音環境を創造する快音設計
  • 蛍光現象や音による衝撃力測定
  • 計算流体力学
  • 製品ライフサイクルの支援
  • ロボットの知的制御
  • 革新的生物規範型ロボティックス
  • 人の活動を支援するロボットシステム
  • 知能機械のための知的な計測技術
  • 健康管理用マイクロセンサ

電気電子情報通信工学科

FE(国際社会で通用する米国の技術者資格)のほか、特定の単位を修得すれば申請により取得できる電気主任技術者、第1級陸上特殊無線技士、第2級海上特殊無線技士、また試験が部分的に免除される第1級陸上無線技術士(無線通信に関する最高クラスの資格)、電気通信主任技術者、第二種電気工事士など多数の資格を取得できます。

エネルギーとしての電気、半導体をはじめとした電子材料とそれらで構成された集積回路、電磁気現象を利用した電波・光技術、情報伝送・処理に不可欠な信号伝送技術やコンピュータ関連技術について学べます。

代表的な研究室テーマとして、下記が挙げられます。

  • ロボットのセンシング機構の開発
  • 暗号理論と情報セキュリティ
  • レーダによる物体の形状認識
  • 電磁波・光の伝送、伝播、放射
  • 通信方式や新しいサービスに関する研究
  • ネットワークの理論研究
  • 宇宙探査システム
  • 非線形システムの設計・解析手法

応用化学科

化学一般、エネルギー技術、新物質・新素材、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、創薬など、化学を応用する技術を広く学びます。

農林水産、エネルギー業、メーカー、化学工業、医療など、化学を応用する広範囲な業種への就職実績に強く、世界初アルツハイマー病治療薬を開発し英国ガリアン賞特別賞を受賞した杉本八郎客員教授なども在籍しています。

代表的な研究室テーマとして、下記が挙げられます。

  • 新しい有機化合物の創出
  • ナノ粒子・クラスターの研究
  • 生体エネルギー変換と光情報変換の分子機構の解明
  • 超臨界流体の応用
  • オゾン層破壊とそれに伴う紫外線量増加に関する研究
  • 抗ガン性や制限酵素などの機能を持った新しい分子の開発
  • 化学装置設計の技術
  • 二酸化炭素吸収材の開発

ビジネスデータサイエンス学科

人や組織を対象として、それらの問題の発見と解決のみならず、将来の目標を設定し、かつその達成のためにどのようにすればよいかを学術・実務両面から統合的に扱う科学技術を習得します。

ビッグデータ時代へと社会基盤が整うなか、様々な産業においてデータ活用の良否が将来の成否に決定的に影響を与えることを考えると今後ニーズが増える学科と言えるでしょう。

代表的な学習テーマとして、下記が挙げられます。

  • 機械学習
  • 深層学習
  • 数理統計学
  • 金融工学
  • マーケティング・リサーチ
  • サプライチェーン・マネジメント
  • 感性工学
  • データサイエンス

情報工学科

教授どうしが連携するチーム教育のもとで、グローバル情報環境の全方位視点を備えた現代のソフトウェア技術者の素地を育成する学科です。

専門教育科目群を系統的に再編したグローバル標準なカリキュラムが採用されており、ハッカソンや競技プログラミングのほか長い時間を掛けて信頼関係を築いていく大企業のインターンシップやジョブマッチング方式の就職活動も盛んです。

生命科学科

分子生物学的すなわち微視的研究と、生態学や進化学、すなわち巨視的研究との融合を目指した教育と研究を展開しています。

エネルギー・環境・食料・人口・高齢化社会での健康と医療・生物多様性保全と自然再生などの問題の解決に貢献できる人材の育成を目指す学科です。

人間総合理工学科

これまでの「ものづくり」指向とはひと味ちがった、21世紀地球社会の「ひと」を探究するための新概念の学科です。

従来の文系に物足りない人、従来の理系に物足りない人、従来の枠を超えて取り組む新しい理工学の学問領域に興味のある人は、ぜひ受験してみましょう。

中央大学理工学部の偏差値! 学科ごとにチェック

下記では、中央大学理工学部の偏差値を紹介します。

学科・入試方式ごとに分けているので、合格可能性を知りたい方はお役立てください。

・数学科

学部別一般:52.5

学部別併用:55.0

学部別英語外部:55.0

・物理学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:55.0

・都市環境学科

学部別一般:55.0

学部別併用:57.5

学部別英語外部:57.5

・精密機械工学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:55.0

・電気電子情報通信工学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:57.5

・応用化学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:55.0

・ビジネスデータサイエンス学科

学部別一般:55.0

学部別併用:57.5

学部別英語外部:57.5

・情報工学科

学部別一般:57.5

学部別併用:60.0

学部別英語外部:60.0

・生命科学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:57.5

・人間総合理工学科

学部別一般:55.0

学部別併用:55.0

学部別英語外部:55.0

まとめ

中央大学には、産学連携に強く就職率も高い理工学部が設置されています。

都心のキャンパスに設置されていることも、毎年多くの受験生が集まる要因となりました。

専攻に応じて学科が細分化されており、興味のある分野をとことん追及できるのも中央大学ならではと言えるでしょう。

受験の際は、偏差値などを参考にしながら合格可能性を探っていくことが重要です。

中央大学理工学部ならではの出題傾向も探り、入試を確実に突破できる基礎学力を身につけておきましょう。

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選ばれる理由
定員制、逆転特化
FAST-UP中央塾とは

R.N君

3862

偏差値24up

学習のやり方を変え、
中央大学に逆転合格

僕は、2浪目でFAST-UPを知り、入塾しました。最も驚いたのは、FAST-UPでの学習の進め方です。いかに自分が現役時や浪人時に無駄の多い学習を行っていたかを痛感させられました。また、伸びを感じながら学習できたので、受験までの間、ゲームのような感覚で楽しみながら取り組むことができました。

H.I君

5167

偏差値28up

志望校を上げて
早稲田に逆転合格

高3の春に、MARCH志望でFAST-UPに入塾したのですが、入塾から2ヵ月ほどで予想以上に偏差値が上がったため、第一志望を早稲田に変更しました。そこからの学習で驚いたのは、個別講義にて早稲田特化の授業をしてくださったことです。これにより、常に早稲田の傾向やレベルを意識しながら学習に取り組むことができました。FAST-UPのメソッドで学習すれば、志望校を上げることも可能だと思います。

M.U君

4869

偏差値21up

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慶應義塾大学に合格

僕は浪人生としてFAST-UPにお世話になりました。浪人生はやる気を保つのが難しいという課題がありますが、FAST-UPでは、僕のやる気を引き出すようなアプローチをしてくれたので、むしろ現役時よりも多く勉強できました。印象的なのは、質問対応の速さです。僕自身、わからないことがあるとやる気が下がってしまうことが多かったのですが、すぐに疑問を解決することで、多くの学習量を確保できたんだと思います。

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