中央大学は難関私立大学でありながら、近年さらに難化してるという噂があります。
特に法学部については難化の噂が絶えず、今後中央大学法学部を受験しようとしていても躊躇ってしまうかもしれません。
今回は、中央大学の合格最低点の推移を紹介します。
記事後半には中央大学法学部が難化するという噂やキャンパスの移転情報にも触れるので、チェックしてみましょう。
中央大学は難化したのか? 合格最低点から見る学部・試験ごとの推移
早速、中央大学の学部別・入試形態別の合格最低点推移を紹介します。
下記は一般入試の最低限で比較しているので、参考にしてみましょう。
法学部
下記は、法学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | ||
4教科型 | 法律学科 | 255.9/450 | 251.3 | 254.5 |
国際企業関係法学科 | 261.4/500 | 261.9 | 266.9 | |
政治学科 | 238.3/450 | 235.7 | 249.4 | |
3教科型 | 法律学科 | 204.9/350 | 202.0 | 203.9 |
国際企業関係法学科 | 212.8/400 | 215.2 | 222.9 | |
政治学科 | 191.8/350 | 198.0 | 200.3 |
経済学部
下記は、経済学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
経済学科Ⅰ | 237.1/350 | 237.0 | 23.4.0 |
経済学科Ⅱ | 238.3/350 | 238.0 | 234.0 |
経済情報システム学科 | 233.0/350 | 233.0 | 232.0 |
国際経済学科 | 223.0/350 | 224.1 | 229.0 |
公共・環境経済学科 | 223.0/350 | 224.0 | 230.0 |
商学部
下記は、商学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | ||
---|---|---|---|---|
経営学科 | フレックス・コース | 214.1/350 | 230.3 | 225.0 |
フレックス・プラスワンコース | 220.4/350 | 231.5 | 226.0 | |
会計学科 | フレックス・コース | 205.1/350 | 209.0 | 221.0 |
フレックス・プラスワンコース | 215.9/350 | 224.2 | 217.0 | |
国際マーケティング学科 | フレックス・コース | 202.1/350 | 207.3 | 209.0 |
フレックス・プラスワンコース | 209.9/350 | 215.2 | 209.5 | |
金融学科 | フレックス・コース | 206.5/350 | 219.5 | 219.0 |
フレックス・プラスワンコース | 216.8/350 | 228.9 | 223.08 |
理工学部
下記は、理工学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
数学科 | 221.0/400 | 240.0/400 | 220.0/400 |
物理学科 | 163.0/300 | 196.0/300 | 191.0/300 |
都市環境学科 | 167.0/300 | 200.0/300 | 194.0/300 |
精密機械工学科 | 164.0/300 | 188.0/300 | 192.0/300 |
電気電子情報通信工学科 | 170.0/300 | 197.0/300 | 192.0/300 |
応用化学科 | 167.0/300 | 189.0/300 | 184.0/300 |
ビジネスデータサイエンス学科 | 181.0/300 | 198.0/300 | 195.0/300 |
情報工学科 | 172.0/300 | 212.0/300 | 207.0/300 |
生命科学科 | 166.0/300 | 176.0/300 | 184.0/300 |
人間総合理工学科 | 170.0/300 | 181.0/300 | 182.0/300 |
文学部
下記は、文学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
国文学専攻 | 368.3/400 | 257.6/400 | 256.0/400 |
英語文学文化専攻 | 223.5/350 | 204.8/350 | 211.1/350 |
ドイツ語文学文化専攻 | 225.8/350 | 201.0/350 | 208.9/350 |
フランス語文学文化専攻 | 210.9/350 | 193.6/350 | 209.2/350 |
中国言語文化専攻 | 214.4/350 | 211.3/350 | 208.1/350 |
日本史学専攻 | 200.3/350 | 186.7/350 | 188.9/350 |
東洋史学専攻 | 219.6/350 | 207.8/350 | 220.1/350 |
西洋史学専攻 | 228.2/350 | 227.0/350 | 218.1/350 |
哲学専攻 | 227.0/350 | 213.9/350 | 209.4/350 |
社会学専攻 | 240.7/350 | 221.2/350 | 193.2/350 |
教育学専攻 | 221.9/350 | 217.6/350 | 176.5/350 |
心理学専攻 | 200.0/300 | 218.1/350 | 215.0/350 |
総合政策学部
下記は、総合政策学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
政策科学科 | 175.0/250 | 173.0/250 | 164.0/250 |
国際政策文化学科 | 175.0/250 | 173.0/250 | 165.0/250 |
国際経営学部
下記は、国際経営学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
国際経営学科 | 205.0/300 | 209.0/300 | 213.0/300 |
国際情報学部
下記は、国際情報学部の一般入試における合格最低点の推移です。
2022年 | 2021年 | 2020年 | |
国際情報学科 | 187.0/250 | 192.0/250 | 19.0/250 |
偏差値ランキングから見る学部ごとの受験難易度
ここでは、中央大学に設置されている学部を偏差値ごとに紹介します。
第1位:国際経営学部(偏差値60.0)
第1位:国際情報学部(偏差値60.0)
第3位:法学部(偏差値57.5~62.5)
第3位:総合政策学部(偏差値57.5)
第5位:商学部(偏差値55.0~60.0)
第6位:経済学部(偏差値55.0~57.5)
第7位:文学部(偏差値52.5~57.5)
第8位:理工学部(偏差値52.5~57.5)
中央大学は、8学部を有する総合大学です。
近年設置されたばかりの国際経営学部および国際情報学部は注目度が高く、倍率も高くなっていることから高い偏差値を記録しています。
次点で、中央大学の看板学部である法学部がランクインします。
司法試験の合格率が他大学と比較して非常に高く、司法試験受験生専用の勉強部屋や研究室も開設されています。
試験の合格を希望する学生にとってはこれ以上ない環境だからこそ人気も高く、中央大学内でも比較的難易度の高い学部と見られるようになりました。
その後、総合政策学部が続きます。
総合政策学部は中央大学のなかでも特に国際色豊かな学部であり、国外からの留学生を目にする機会も多めです。
専門科目を全て英語で履修するなど中央大学総合政策学部ならではのカリキュラムを採用しており、高い外国語力を誇る人材を輩出しています。
次に、商学部・経済学部のビジネス系学部が続きます。
最後に文学部・理工学部がありますが、年度や学科により多少偏差値が異なることは理解しておく必要があるでしょう。
模試などを参考にしながら、自分の合格可能性を正しく見繕うことが欠かせません。
中央大学法学部が難化する? 偏差値が上がると言われる噂の真相
最後に、中央大学法学部の難化に関する噂について検証していきましょう。
今後法学部の人気がさらに上がるとされている理由を知り、対策していくことが大切です。
噂の原因は法学部のキャンパス移転
中央大学法学部は、2023年4月に八王子市の多摩キャンパスから都心の茗荷谷キャンパスに移転します。
学運をかけた大規模な都心回帰策であり、アクセスの利便性を重視する受験生からの応募が増えると予想されています。
問題自体の難化は予想されていませんが、定員に対する倍率の上昇から合格が難しくなる可能性が高いのです。
また、キャンパス移転には、ロースクールも含まれています。
今後中央大学はさらに法曹の養成に力を入れると名言しており、これまで以上の司法試験受験サポートだけでなくロースクール生や法曹界との連携も強化されます。
司法試験合格を目指す学部生・受験生にとってはこれ以上ない情報であり、勉強に集中できる環境を望む人は中央大学を志望することが増えるでしょう。
そのため、中央大学の難化が予想されているのです。
中央大学法学部の偏差値が早慶に並ぶ噂!? ネット上の意見
中央大学法学部は、中央大学のなかでも特に偏差値・人気ともに高い学部であり、早慶上智と並ぶという意見も出ています。
実際に、司法試験の合格率で見ると中央大学の法学部と早慶上智の法学部はよい勝負であることが分かります。
しかし、偏差値・倍率・知名度・就職可能性なども総合的に考えると、まだまだ中央大学はMARCHの域にあると言えるでしょう。
学部の評判と大学の評判はどうしても密接に関係するため、中央大学法学部のレベルが高くても他学部のレベルが高くなければ大学全体の底上げにはならないと考える見方もあります。
先に早慶上智と並ぶのは、明治大学などMARCHのなかでも平均点の高い大学なのかもしれません。
中央大学法学部の偏差値が上がるかはまだ分からない
結論をお伝えすると、中央大学法学部の偏差値が上がるかは明確にわかっていません。
むしろ2023年の受験により、今後の傾向が読めるようになると考えてよいでしょう。
茗荷谷キャンパスへの都心回帰やロースクールおよび司法試験対策への注力が受験生のニーズと合致すれば、倍率も人気も上がります。
反対に、これまでの中央大学法学部が果たす役割と変わらないとみなされれば、大幅な偏差値の上昇は見込めません。
まとめ
今回紹介した合格最低点を比較すると、中央大学の難化について分かります。
合格最低点が上がっている学部・学科もあれば下がっている学部・学科もあるので、志望に合わせて検証してみましょう。
また、合格最低点が上下したのは、問題自体のレベルが変わったからという理由も考えられます。
当然、問題が難しくなれば合格最低点は下がる傾向にあるので、過去問と照らし合わせながら研究していくことをおすすめします。