大学受験において単願で臨む人はほとんどおらず、第一志望が国立でも私立でも併願するのが一般的です。
中央大学を受験する際は、他大学の受験日程と被らないかチェックしながらスケジュールを組み立てていきましょう。
今回は、中央大学を併願するときの注意点を紹介します。
2023年度の入試日程や併願校としておすすめの大学も紹介するので、参考にしてみてください。
中央大学の学部・学科内での併願! 2023年度入試の日程や検定料は?
まずは、2023年度の中央大学入試について解説します。
なお、本情報は2022年5月時点での情報です。
場合によって変更になる可能性もあるので、受験を確定させる前に中央大学の公式HPを確認して情報収集しておきましょう。
2023年の入試予定日程(2022年5月現在)
2023年の入試予定日程は、下記の通りです。
なお、入試形態により日程が異なるので注意しておきましょう。
・6学部共通選抜(法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月9日(木)
合格発表:2023年2月20日(月)
・法学部(一般試験)
出願締切:2022年1月24日(火)
試験日:2023年2月12日(日)
合格発表:2023年2月24日(金)
・経済学部(一般試験Ⅰ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月14日(火)
合格発表:2023年2月25日(土)
・経済学部(一般試験Ⅱ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月15日(水)
合格発表:2023年2月25日(土)
・商学部(一般試験Ⅰ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月11日(土)
合格発表:2023年2月22日(水)
・商学部(一般試験Ⅱ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月13日(月)
合格発表:2023年2月24日(金)
・理工学部(一般試験)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月15日(水)
合格発表:2023年2月26日(日)
・理工学部(大学入学共通テスト併用方式)
出願締切:2022年1月13日(金)
試験日:2023年2月8日(水)
合格発表:2023年2月19日(日)
・文学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月10日
合格発表:2023年2月21日
・総合政策学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月16日(木)
合格発表:2023年2月26日(日)
・国際経営学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月10日(金)
合格発表:2023年2月19日(日)
・国際情報学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月11日(土)
合格発表:2023年2月22日(水)
基本的に、大学入学共通テストを利用する入試形態の出願締切は2023年1月13日(金)です。
大学入学共通テストを受験してすぐのタイミングなので、もれなく手続きしておきましょう。
反対に、一般入試をはじめとする中央大学オリジナルの入試に出願する場合、締切は2023年1月24日(火)であることがほとんどです。
ただし受験当日の日程や合格発表までのスケジュールは学部ごとに異なります。
併願時の検定料は試験ごとに要チェック
併願時の検定料は、通常の検定料と異なります。
また、試験によって金額にバラつきがあるので、下記の通り確認しておきましょう。
通常の入学検定料
6学部共通選抜:3万5,000円
一般入試:3万5,000円
英語外部試験利用方式:3万5,000円
大学入学共通テスト併用方式:3万5,000円
大学入学共通テスト利用選抜:1万5,000円
【併願】6学部共通選抜
1出願目:3万5,000円
2出願目:1万5,000円
3出願目:1万5,000円
4出願目:1万5,000円
ただし、2出願目以降の割引が適用されるのは「同じ入試形態で2出願目以降をした場合のみ」に限定されます。
例えば1出願目を学部一般方式、2出願目を大学入学共通テスト利用方式にした場合、それぞれで3万5,000円がかかるので注意しておきましょう。
学外で併願をする際の併願校の選び方
ここからは、中央大学と中央大学以外を併願する場合の大学の選び方を解説します。
相性がよく効率のよい受験勉強ができる大学にすることはもちろん、入試期間中のスケジュールについても熟考しておきましょう。
志望校の日程を最優先に受けられるところを探す
まずは、第一志望校の日程を最優先にしてスケジュールを埋めていくのがおすすめです。
1学部1回限りの受験日程しか設けていない大学は少なく、ほとんどの大学で1学部を複数回受験できるようになっています。
例えば中央大学の法学部を第一志望にする場合、大学入学共通テスト利用入試と一般入試と英語外部試験利用方式と…というように、受験できる最大のチャンス分の日程は空けておくとよいでしょう。
先の受験日程で合格できた場合、それ以降の受験はしてもしなくてもよいことになります。
スケジュールを第一志望校で埋めて以降、併願学部・併願大学を決定します。
第一条件は「試験日程が被らないこと」となるので、同じ日に複数回の受験をする場合は移動時間なども加味しながら余裕のあるスケジュールになるよう調整していきましょう。
試験科目・内容で受験可能なものから選ぶ
次に、試験科目・内容を見て受験可能な学部・大学を選定します。
例えば現代文・古文・英語・日本史で第一志望を受験するにも関わらず、第二志望が英語・数学・理科の受験が必須な場合、5教科6科目の対策が必要になってしまいます。
反対に、第二志望も第一志望と同じく、最大でも現代文・古文・英語・日本史受験ができる大学にしておけば、対策に手間取られることもありません。
もしくは、英語と現代文だけで受験可能、など受験科目数を減らす方向性で調整するのが無難です。
特に、国語科目における古文および漢文の扱いには注意しておきましょう。
第一志望は漢文がいらないのに第二志望で漢文がいる場合、上記の例と同じく1科目増やした対策が求められてしまいます。
偏差値や模試結果を基準に大学を選定する
偏差値や模試の結果を基準に、併願大学を選定するのもポイントです。
例えば中央大学の場合、同じMARCHに属する明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学などが候補として上がります。
関西圏であれば、関関同立として名高い関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学を検討する人が多いでしょう。
また、より確実に合格できる安全牌として受験したい場合、関東圏における日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)に焦点を当てることもおすすめです。
全滅して浪人することを防ぎたい現役合格希望者は、模試の結果を見ながら合格判定の高い大学を優先して受験することがポイントとなります。
また、受験科目数によっては国公立大学と併願することも可能です。
大学入学共通テストと私立大学の一般試験との日程が被ることはほとんどありませんが、二次試験に限っては必ずスケジュールをチェックしてダブルブッキングが起きないよう対策していきましょう。
倍率が比較的低く受かりやすいところを選ぶ
倍率が比較的低く、合格しやすい大学を選ぶのも大切です。
受験期間中は疲れやストレスが溜まりやすく、普段だったら気にせずにいられることも気にしてしまう人が多いです。
倍率が高く競争率のある大学ばかり併願してしまうと、万が一全て不合格になったときの心理状態が不安定になってしまいます。
後のない緊迫した状態で第一志望に臨むしかなく、いつも通りの集中力を発揮できなくなるかもしれません。
もちろん第一志望に不合格だった場合は併願大学に進学することも想定し、ある程度納得できる志望度の高い大学を優先するのがセオリーです。
しかし、合格可能性についても同時に目を光らせ、無理のない併願を組んでいきましょう。
志望する学部に近い系統がある大学を選ぶ
志望する学部に近い系統の学部がある大学を選定し、万が一第二志望以降の大学に入学せざるを得なくなった場合の満足度を重視することも大切です。
「合格さえできればどこでもよい」という考え方で併願校を選んでしまうと、入学した時の不満が強くなります。
「本当はこの大学に入学するはずではなかったのに」「学びたい内容ではないことばかり学んでいて身が入らない」など後悔することも増え、学歴コンプレックスをこじらせる原因となってしまうケースも少なくないのです。
反対に、興味のある分野について学べる学部であれば、第二志望以降でも満足のいく学生生活を送れるかもしれません。
現実的に入学・通学可能な大学から選ぶ
入学するときのことを考え、現実的に通学可能な大学にすることも大切です。
自宅から通おうとしている場合、通学に片道何時間かかるか計算しておきましょう。
一人暮らしする場合、周囲のアパートの家賃相場もみながら4年間無理なく通えるか試算しておく必要があります。
また、関東の大学と関西の大学を併願する場合、どちらに通学することになっても不満がないかもう一度自分の意思を確認することも重要です。
受験はその後の大学生活や就職につながる第一歩であることを考え、合格をゴールとしないことを意識しておきましょう。
中央大学志望の受験生におすすめの大学
最後に、中央大学志望の受験生におすすめの併願大学を紹介します。
それぞれの概要にも触れるので、参考にしてみましょう。
法政大学
法政大学は、中央大学と同じく関東の難関私立大学を総称するMARCHに属する大学です。
メインキャンパスは市ヶ谷にありますが、経済学部・社会学部・現代福祉学部・スポーツ健康学部を有する多摩キャンパスは中央大学からもほど近い位置に存在します。
中央大学と同じく基礎・基本を重視した出題傾向なので、併願におすすめです。
明治大学
明治大学も、中央大学や法政大学と同じくMARCHに属する大学です。
MARCHのなかでもトップレベルの大学として有名なので、チャレンジ校のひとつとして捉えておくのがよいでしょう。
ただし、安全に合格できる滑り止めを希望している人には向きません。
あくまでも同程度の大学に挑戦したい人向きであることを覚えておく必要がありそうです。
関西学院大学
関西学院大学は、関西を代表する難関私立大学群「関関同立」に含まれる大学です。
関西圏の大学ではありますが、もし関西での暮らしを希望するのであれば十分検討してよいでしょう。
おしゃれで都会的なキャンパスが有名で、キャンパスライフも充実しています。
明治学院大学
明治学院大学は、MARCHと日東駒専の間の難易度である大学です。
「中央大学にチャレンジしたいけど滑り止めを日東駒専レベルにまで下げてしまうのは心配」という人におすすめです。
ただし、明治学院大学は「キリスト教による人格教育」を建学の精神としており、中央大学とは全く異なる学風であることに注意が必要です。
あらかじめオープンキャンパスに参加するなどして、大学の雰囲気を理解しておきましょう。
國學院大學
國學院大学も、MARCHと日東駒専の間の難易度である大学です。
渋谷という都心の中心地にキャンパスがあるのでアクセスがよく、キャンパスライフが充実しています。
神道系の大学として有名であり、日本文学・日本文化の学びに強い大学でもあります。
日本古来の芸術を学びたい方や、アニメーションなど世界に誇る日本のエンターテインメント文化を学びたい方におすすめです。
日本大学
日本大学は「日東駒専」に属する大学であり、日本を代表するマンモス大学でもあります。
定員数が非常に多く、文系学部・理系学部・医歯薬学部まで幅広く取り揃えながら学部・学科ごとに専門性を細分化していることが特徴なので、自分が興味のある学部を見つけられるでしょう。
中央大学を第一志望にする人にとっては安全圏でもあり、併願しやすいことも特徴です。
まとめ
中央大学受験の際は、無理なく合格できる範囲の大学を併願に据えておく必要があります。
今回紹介した受験日程や検定料を参考に、第二志望を慎重に検討していきましょう。