中央大学は有名難関大学のなかでも、メインキャンパスが郊外にある大学として知られています。
一方で一部の学部が属するキャンパスは都心の中心にあるため、自分の目指す学部がどのキャンパスにあるかを知っておきましょう。
今回は、中央大学のキャンパスを紹介します。
2023年に予定しているキャンパスの移転・新設にも触れるので、ご参考ください。
中央大学のキャンパス紹介! 新設キャンパスはどこ?
早速、中央大学のキャンパス情報を紹介します。
中央大学は学年ごとにキャンパスが変わる制度がなく、所属学部ごとに4年間通うキャンパスが決まっているので事前にチェックしておきましょう。
多摩キャンパス
多摩キャンパスの概要は、下記の通りです。
【住所】
〒192-0393
東京都八王子市東中野742-1
【所属学部】
法学部(※2023年4月からは全学年が茗荷谷キャンパスへ移転)
経済学部
商学部
文学部
総合政策学部
国際経営学部
【アクセス】
『中央大学・明星大学駅』直結 徒歩0分
『多摩動物公園駅』から徒歩約10分
『京王多摩センター駅』下車、バス(13番バス停)で約12分
『小田急多摩センター駅』下車、バス(13番バス停)で約12分
『豊田駅』下車、バス(南口のりば)で約15分
【設備・施設】
グリーンテラス
キャリアセンター
エクステンションセンター
クレセント・アカデミー
ダイバーシティセンター
Cスクエア
ボランティアセンター
セントラルプラザ
陸上競技場
第1体育館(アリーナ・柔剣道場・土俵・ボクシングジムなど)
第2体育館(アリーナ・温水プール・エアーライフル射撃場など)
テニスコート
サッカー場
公式野球場
雨天ピッチング場
軟式野球場
茶室
馬場
屋外プール
バスケットボール場
バレーボール場
弓道場
国際教育寮
図書館
炎の塔 など
後楽園キャンパス
後楽園キャンパスの概要は、下記の通りです。
【住所】
〒112-8551
東京都文京区春日1-13-27
【所属学部】
理工学部
【アクセス】
『後楽園駅』から徒歩約5分
『春日駅』から徒歩約6分
『飯田橋駅』から徒歩約17分
【設備・施設】
入学センター分室
国際センター分室
AI・データサイエンスセンター
コミュニティホール
グローバルラウンジ など
市ヶ谷田町キャンパス
市ヶ谷田町キャンパスの概要は、下記の通りです。
【住所】
〒162-8478
東京都新宿区市谷田町1-18
【所属学部】
国際情報学部
【アクセス】
『市ヶ谷駅(6番出口)』正面
『市ケ谷駅』から徒歩約5分
『牛込柳町駅(南東口)』から徒歩約10分
【設備・施設】
会議室
研究室
図書室
ラーニング・コモンズ
コミュニケーションホール
ワークステーション など
市ヶ谷キャンパス
市ヶ谷キャンパスの概要は、下記の通りです。
【住所】
〒162-8473
東京都新宿区市谷本村町42-8
【所属学部】
専門職大学院(ロースクール)
【アクセス】
『曙橋駅(出口A3)』から左手へ徒歩約3分
『牛込柳町駅(南東口)』から徒歩約10分
『市ヶ谷駅』から徒歩約13分
『四谷三丁目駅(出口4)』から徒歩約8分
『四ツ谷駅(四ツ谷口)』から徒歩約13分
【設備・施設】
模擬法廷
ローライブラリー
都心ITセンター
学生自習室
修了生ゼミ室 など
茗荷谷キャンパス|2023年4月新設
2023年4月には、中央大学の看板学部である法学部が茗荷谷キャンパスに移転します。
つまり、これから中央大学法学部に入学する人は全員茗荷谷キャンパスに通うことになるので覚えておきましょう。
なお、既に在学中の学年も全員茗荷谷キャンパスに移ります。
【住所】
〒112-0012
東京都文京区大塚1丁目4-4
【所属学部】
法学部
【アクセス】
『茗荷谷駅』から徒歩3分
『護国寺駅』から徒歩13分
『江戸川橋駅』から徒歩17分
【設備・施設】
屋上庭園
ラーニングコモンズ
グループワーク室
学習支援センター
学生食堂
体育トレーニングルーム
法職研究室 など
中央大学でキャンパス移転する学部は? 経済学部移転の真相は!?
中央大学は2023年に大規模な都心回帰施策を取っており、学部の移転があるので注意しましょう。
下記で詳しく解説します。
2023年4月に「法学部のみ」が茗荷谷キャンパスに移転!
2023年4月に、法学部のみが新設キャンパスである「茗荷谷キャンパス」に移転します。
今後中央大学法学部に入学する人は、全員4年間を通して茗荷谷キャンパスに通うことになるので注意しましょう。
また、既存の1~4年生も全て法学部生であれば茗荷谷キャンパスに移転します。
法学部の都心展開は、創立130周年にあたる2015年に、その後の10年間を見据えて策定した中長期事業計画「Chuo Vision 2025」に基づいておこなわれました。
法学部3年間+ロースクール2年間、合計5年の一貫教育による新たな法曹養成制度のもと、法学部の都心展開により、ロースクール(新宿区の市ヶ谷キャンパスから、2023年に千代田区の駿河台キャンパスに移転)との一体的な運用がこれまで以上に可能となります。
駿河台(御茶ノ水)に移転する中央大学法科大学院(ロースクール)とは地下鉄で3駅の距離なので、アクセスも抜群と言えるでしょう。
また、法曹・公務員養成機能を担ってきた炎の塔の機能も茗荷谷キャンパスに移転します。
アクセスのよい立地と伝統大学としてのネットワークを活用し、法曹・企業・公務で活躍する実務家教員による授業の充実がされるので、今後の期待ができそうですね。
一方、あくまでもメインキャンパスは多摩なので就職サポートのひとつである学内合同企業説明会やセミナーの開催数はどうしても多摩キャンパスの方が多くなると懸念されています。
また、多摩キャンパスは広大な敷地を活かして体育系設備が充実していることも特徴であり、残念ながら茗荷谷キャンパスに多摩と同等の体育系設備は準備されていません。
そのため、「法学部に在籍する体育連盟所属の学生」や「スポーツ推薦で入学した法学部生」は2拠点の行き来に苦労するかもしれません。
他にも、留学で中央大学にやってきて多摩キャンパスの国際教育寮で生活している法学部生も、苦戦する可能性がありそうですね。
また、公認会計士試験受験のために炎の塔を使っていた経済学部生・商学部生なども困るかもしれません。
そもそもなぜ中央大学のメインキャンパスは郊外にあるの?
有名大学のなかでもなぜ中央大学がメインキャンパスを郊外にしているのか疑問視する声がありますが、その理由は昭和に巻き起こった学生闘争だと言われています。
1960年代から1970年代初頭にかけて苛烈な活動を見せた学生闘争は中央大学だけの問題ではないものの、特に中央大学は私立大学の最古参にあたる大学であり、当時は講義をするのもままならないほどの争いが起きました。
そのため当時の中心拠点であった後楽園と、当時力を持っていた法学部や文学部とを切り離し、あえてキャンパスを多摩に移したという説があります。
多摩キャンパスの各学部は建物ごと独立していてお互いに行き来しづらくなっていること、大教室の机と椅子は床に張り付けられていてバリケードとして使用できなくなっていることなども、当時の様子を引き継いだ文化と言えるでしょう。
一方、学生闘争がほぼ起きなくなっている昨今、都心からのアクセスが悪い多摩キャンパスが受験生から敬遠されるようになっています。
産学連携も果たし時代のニーズに応えるためにも、看板学部である法学部をもう一度都心に戻そうとする動きは当然のことなのかもしれません。
まとめ
中央大学は4年間を通して同じキャンパスに通う単一キャンパス制を導入していますが、学部ごとにキャンパスが違うので注意しておきましょう。
2023年には法学部のみが茗荷谷キャンパスへ移るなど大きなニュースもあるので必見です!