実は、平均年収が最終学歴の影響を受けやすいことをご存じでしょうか。
あくまでも平均値のデータですが、中卒より高卒・高卒より大学卒・大学卒より大学院卒の方が平均年収が高いとされています。
また、同じ「大学」であってもより偏差値が高く有名な大学の方が優位な就職先を確保しやすく、初任給から良い条件につけるので平均年収も高くなりやすいのです。
今回は、中央大学卒の平均年収について解説します。
大学別の年収ランキングにも触れるので、卒業後の収入が気になる方は参考にしてみましょう。
中央大学卒の平均年収や大学別年収ランキングでの順位は?
早速、中央大学卒の平均年収・大学別年収ランキングについて解説します。
あくまでも平均値なので年収数千万円を稼ぐ人もいれば現在失業中という人がいることも理解し、ひとつの参考としてみましょう。
中央大学卒(30歳時点)の平均年収559万円・大学別ランキング第25位
30歳時点における中央大学卒業生の平均年収は599万円であり、大学別ランキング25位に入っています。
1位:東京大学
2位:一橋大学
3位:慶応義塾大学
4位:京都大学
5位:東京工業大学
6位:早稲田大学
7位:大阪大学
8位:東北大学
9位:防衛大学校
10位:神戸大学
11位:国際基督教大学
12位:横浜国立大学
13位:名古屋大学
14位:筑波大学
15位:上智大学
16位:名古屋工業大学
17位:東京理科大学
18位:九州大学
19位:北海道大学
20位:東京外国語大学
21位:同志社大学
22位:東京農業大学
23位:東京都立大学
24位:電気通信大学
25位:中央大学
26位:千葉大学
27位:横浜市立大学
28位:明治大学
29位:青山学院大学
30位:大阪公立大学
いわゆる「旧帝大(北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学)」は全てランクインしており、また「早慶上智(早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学)」もランクインしていることから、偏差値が年収に直結しやすいのは事実のようです。
また、関東の難関私立大学「MARCH」のなかからは中央大学以外にも明治大学・青山学院大学が、関西の難関私立大学「関関同立」からは同志社大学がランクインしています。
同じ「MARCH」でも立教大学と法政大学はランクインしておらず、大学ごとに差があることもわかります。
国公立大学のランクイン率も高く、安定した就職を叶えていると言えそうです。
私立大学のみで見た年収ランキングでは第7位
私立大学のみで年収ランキングを見てみると、中央大学は7位と高い位置にあることがわかります。
国際基督教大学・上智大学・東京理科大学に次ぐ順位であり、地味で堅実なイメージが根強い中央大学とはかけ離れた結果に思えるかもしれません。
MARCH内ではトップであり、30代から60代に至るまでの年収アップ額は低いながらも、初任給から高い年収をもらっていることが読み取れます。
新卒入社3年後における中央大学卒の平均年収は396万円
また、新卒入社3年後における中央大学卒の平均年収は396万円でした。
大学卒業後すぐの初任給は、日本全体での平均が255万円程度だと言われているので、圧倒的に高額であることがわかります。
また、同様にランクインしている大学は393万円以上の高い数値を記録しており、なかでもランキングトップの東京大学卒業生は519万円をもらうなど、明らかな差があることがわかりました。
同じ「大卒」であっても、出身大学ごとに年収には大きな違いがあると言えるのです。
中央大学卒の全体平均年収は715万円
なお、中央大学卒業生の全体平均年収は715万円でした。
大学卒業後間もない新卒から65歳の定年間際の人まで幅広く含まれているので、参考にしてみるとよいでしょう。
卒業後はまず715万円のラインを目指し切磋琢磨していくことが、自分のひとつの目標にもなりそうです。
独自分析!中央大学の年収がMARCHでもTOPクラスの理由は?
ここでは、中央大学の年収がMARCH内でもトップである理由を分析します。
なぜ目立つ大学ではないのに圧倒的な順位をキープできているのか、探ってみましょう。
国家公務員の合格者数が全国上位クラスだから
中央大学は、国家公務員一般職に合格した人の数が日本の私立大学のなかで1位に輝いています。
国公立大学を含めた全体でも2位を記録しており、全国でもトップレベルの実績がある大学とわかります。
中央大学生は堅実なキャリアを希望する傾向が高いので、より公務員試験の受験割合が高いというのも影響しています。
また、国家公務員のうち、総合職として合格した人の数も私立大学のうち4位を記録しています。
中央大学では「国家公務員総合職」「国家公務員一般職・地方公務員上級職」の2体系で、公務員試験合格に向けたカリキュラムを用意しています。
受験対策を万全にしたいという方も、中央大学を検討してみるとよいでしょう。
志望別に大学の就職サポートがアツいから
中央大学は、「就職力が高い」大学ランキング第6位に入っています。
在学生のキャリア形成を支援するための専門施設「キャリアセンター」が設置されており、学生ひとりひとりの夢の自治減を応援してくれます。
他にも下記のようなことがキャリアセンターでできるので、入学した後は積極的に活用してみましょう。
・企業情報・求人情報・企業セミナー・合同企業セミナー情報等の閲覧
・自動メール配信(求人のみ)
・進路調査票のWeb登録
・活動報告のWeb登録、閲覧
・進路決定のWeb登録
・個人面談のWeb予約申込
・キャリアセンター主催イベントのWeb申込
・インターンシップ情報の閲覧
・インターンシップ報告書の入力・閲覧
・マイページ機能、お知らせの配信等
・OB・OG名簿の閲覧
また、中央大学卒業生が財界・法曹界・政界・実業界などさまざまな分野で実績を上げているほか、スポーツ界・芸能界・芸術界などで活躍するなど多彩なキャリアを歩んでいる人がいることも、ランキングを押し上げる要因となりました。
中央大学出身者の主な就職企業先は? 学部ごとの上位を発表!
法学部出身者の主な就職企業先
法学部の就職率は73.4%です。
【主な就職先】
国税庁
国土交通省
神奈川県横浜市役所
総務省
法務省
法務省検察庁神奈川県庁
三井不動産リアルティ
アクセンチュア
経済産業省
経済学部出身者の主な就職企業先
経済学部の就職率は、84.6%です。
【主な就職先】
国税庁
りそなホールディングス
神奈川県横浜市役所
NTTドコモ
横浜銀行
楽天グループ
三井住友銀行
大和証券グループ本社
東京海上日動火災保険
明治安田生命保険
商学部出身者の主な就職企業先
学部の就職率は、86.3%です。
【主な就職先】
有限責任あずさ
有限責任監査法人トーマツ
EY新日本有限責任
TIS
ニトリ
三菱UFJ銀行
あいおいニッセイ同和損害保険
みずほフィナンシャルグループ
りそなホールディングス
太陽生命保険
理工学部出身者の主な就職企業先
理工学部の就職率は、57.6%です。
大学院進学率が高いので、学部生から就職する人の割合が低めです。
【主な就職先】
日本電気
NECソリューションイノベータ
パナソニック
日立ソリューションズ
日立製作所
東京都教育委員会
SCSK
TIS
ソフトバンク
東海旅客鉄道
文学部出身者の主な就職企業先
文学部の就職率は、82.8%です。
【主な就職先】
神奈川県教育委員会
ベネッセスタイルケア
埼玉県教育委員会
明治安田生命保険
ニトリ
三井不動産リアルティ
東京都教育委員会
日本生命保険
SOMPOケア
アパホテル
総合政策学部出身者の主な就職企業先
総合政策学部の就職率は、85.2%です。
【主な就職先】
りそなホールディングス
日本放送協会
TIS
あおぞら銀行
エヌ・ティ・ティ・データ・システム技術
かんぽ生命保険
ポーラ
ヤマト運輸
伊藤忠テクノソリューションズ
楽天グループ
中央大学の人気度が高い理由
中央大学が人気な理由は、卒業後の平均年収が高いだけに留まりません。
下記のような理由もあるので、参考にしてみましょう。
司法試験合格率がトップクラス
中央大学はもともと法律学校として生まれた歴史があり、法学部に強い大学です。
司法試験の合格率は日本国内の大学においてトップクラスであり、偏差値で見ると中央大学より優秀に思われる早慶上智クラスの大学や国公立大学より優れていることも多いです。
そのため、弁護士など法律関係の仕事に就職したいと考える人は中央大学を志すことが増えています。
なお、現役受験生だけでなく法科大学院に進学して司法試験合格を目指す学生のサポートも手厚いです。
多彩な受験の選択肢があるという点でも、中央大学が人気な理由がわかります。
難関資格取得のための充実したサポート
中央大学は、司法試験のみならず難関資格取得のための充実したサポートが受けられます。
司法試験・公認会計士試験など難関国家資格を受験する学生は、専用の施設である「炎の棟塔」への入室が許可されます。
キャンパスの端に位置する落ち着いた環境にあり、入口に学生証をかざして入室する形式なので難関資格試験を受験しない学生はそもそも入室することすらできません。
その他、司法試験受験生は法職研究室へ、公認会計士試験受験生は会計研究室へ入ることができます。
研究室ごとに固定の座席が確保されており、席の空き状況を気にすることなくいつでも自習できる環境が整います。
司法試験合格者・大学院の在学生および修了生・ティーチングアシスタント・講師などが常駐しており、受験に必要な基礎的なレクチャーはもちろん、学習スケジュールの立案やモチベーションコントロールまで手掛けてくれます。
さながら難関資格受験対策用の専門学校のような環境が整っているので、資格を目指して大学に入学したい人は中央大学を選択する割合が高いのです。
多角的な学びが得られる学習環境
中央大学には、多角的な学びが得られる学習環境がそろっています。
例えばFLP(=ファカルティリンケージ・プログラム)は学部横断型の授業を展開しており、特定の講師のもとにさまざまな学部の学生が集結してひとつの課題に向き合います。
専門分野が異なる学生同士が集まってアイディアや意見を出し合うからこそ、自分ひとりでは気づかない発見や多角的な分析ができるようになっていくのです。
FLPは学内選抜を通過した学生のみが受講できるよう配慮されており、卒業単位認定だけに囚われない積極的な学習ができます。
また、留学を支援する留学センターや、各種奨学金制度も充実しています。
独立・起業・留学・進学などさまざまな進路を見据えてアドバイスしてくれるキャリアセンターや、学部ごとに独立した図書館なども設けられており、学びに専念できる環境があるのです。
大手一流企業をはじめとした高い就職実績
中央大学はMARCHに属する難関私立大学であることから、就職率が高めです。
誰もが知る大手一流企業への就職はもちろん、世界的に有名なグローバル企業・新進気鋭のベンチャー企業やスタートアップ企業・福利厚生が充実している優良企業・文化や考え方の違いに寛容な多国籍企業など、さまざまな就職先が並びます。
大学1年次から学内で開催される就職セミナーに参加できるなど、キャリア支援にも力を入れています。
大学3~4年次には学内企業セミナーや自己分析セミナーにも参加できるようになり、キャンパスを拠点に効率よく就職活動を進めることが可能です。
多大な卒業生を輩出してきている中央大学だからこそ、OB・OG訪問やインターンシップの受け入れ企業も多数獲得できており、社会参加するイメージをゆっくり培うことができるのです。
学生からの評判が高い豊富な学食メニュー
中央大学は、学食で有名な大学でもあります。
メインキャンパスである多摩キャンパスには、なんと18個もの学食がそろいます。
座席数が800を超える大型の学食もあれば、テイクアウト用の小さな移動販売なども出店されており、昼食に困ることがありません。
また、早朝・夜間に勉強する学生を支援するため営業時間も長めに取られており、朝食や夜食を取りたい人・一人暮らしで自炊が面倒な人の助けにもなっています。
加えて、中央大学の学食は「安い」「旨い」「早い」「多い」がそろっていることも注目を集めるきっかけとなりました。
ボリュームが多く、安く買えて、スピーディーに提供してくれて、なおかつ美味しい学食は、他の大学生がわざわざ見学に来たりメディアの取材を受けたりするレベルなので、大いに期待してよいでしょう。
まとめ
中央大学は、MARCHに属する大学として毎年安定した人気を誇る大学です。
今回の記事を参考に人気の理由を探りつつ、どの学部を受験すべきか検討していきましょう。