浪人を経て大学に入学する人の割合は、決して少なくありません。
実際に大学生活を送っていると、同い年だと思っていた人が実は浪人生だったり、反対に自分と同じかそれ以上に浪人生活を送ってきていた人に出会ったりすることもあるでしょう。
今回は、中央大学の浪人率について解説します。
同ランクの大学であるMARCHとの比較もするので、参考にしてみましょう。
中央大学の浪人率はどのくらい?合格者数の現浪割合からチェック
早速、中央大学の浪人率について解説します。
ただし、2022年度の入試データには浪人率が含まれていなかったため、2021年度までのデータを参考にしていきましょう。
中央大学の浪人率は約3割
中央大学の浪人率は30.9%であり、全体の約3割が浪人生です。
3~4人に1人が浪人生なので、決して浪人率が低くないことがわかります。
各学部ごとの現役・浪人の比率は?
中央大学にある各学部ごとの浪人率は、下記の通りです。
法学部:32.1%
経済学部:30.0%
商学部:30.5%
理工学部:31.1%
文学部:28.7%
総合政策学部:29.9%
国際経営学部:30.1%
国際情報学部:30.2%
新設学部である国際経営学部および国際情報学部は、浪人生にとって「どんな問題が出るか分からないから」「入試データが少ないから」と懸念する要因となっているため浪人率が低めです。
同じく、女子学生比率の高い文学部や総合政策学部も現役学生からの人気が高い学部であり、浪人率は低くなりました。
反対に、中央大学の看板学部であり司法試験合格率も高い法学部は、浪人率が高めです。
「浪人してでも入学したい学部」であることが分かります。
中央大学の浪人率は高い?MARCHの大学別浪人率を2021年入試データで比較
ここでは、MARCHに属する各大学の浪人率と中央大学の浪人率を比べてみましょう。
同じく、本内容も2021年度入試のデータを参考にしています。
明治大学の浪人率「28.1%」
明治大学の浪人率は28.1%であり、中央大学より低いことが分かっています。
しかし堅実かつ実直なイメージが根付いており、「明治大学に行くためであれば1年浪人しても構わない」と感じる人がいることも事実です。
また、早慶上智の滑り止めとして受験する人も多く、「MARCHのなかであれば明治に行きたい」と感じる人も多いでしょう。
法政大学の浪人率「27.7%」
法政大学の浪人率は少し低く、27.7%です。
特に文系学部の多い法政大学では浪人率が低くなりやすく、法政大学に行きたくて浪人するというよりは、早慶上智を目指して浪人したものの叶わずに法政大学に入学する、というパターンも多いようです。
そのため、多浪生が多いことも特徴です。
青山学院大学の浪人率は非公表
青山学院大学の浪人率は、公表されていません。
恐らくMARCH全体と同じく25.0~30.0%程度だと予想されていますが、女子学生比率の高い大学でもあるので全体の平均より少な目になるとも言われています。
立教大学の浪人率はここ5年間非公表
立教大学の浪人率も、ここ5年間公表されていません。
しかしMARCHトップクラスの偏差値を誇る学部が多いため、浪人率は中央大学と同じかもしくは少し高めだと予想できます。
中央大学に浪人してまで入学するメリットは?
最後に、中央大学に浪人してまで入学するメリットを解説します。
「そこまで旨味のある大学だろうか?」と感じている方は、ぜひ目を通してみましょう。
学費が安い
中央大学は私立大学のなかでも比較的学費が安い方であり、浪人時代にかかった予備校・塾代をペイしやすいのが特徴です。
東京都内にメインキャンパスがあるものの、郊外なのでアパートの家賃が安く、一人暮らししたい人向きなのもメリットと言えるでしょう。
なお、中央大学の初年度納入金は下記の通りです。
学年が上がるほど安くなる傾向にあるので、最低でも下記の金額の4倍を用意できれば問題なく卒業できます。
法学部
入学金:240,000円
授業料:823,400円
実験実習料:0円
施設設備費:218,900円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:776,150円
入学後納入額(後期分):521,150円
【初年度納入額合計】1,297,300円
経済学部
入学金:240,000円
授業料:823,400円
実験実習料:15,000円
施設設備費:218,900円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:783,650円
入学後納入額(後期分):528,650円
【初年度納入額合計】1,312,300円
商学部
入学金:240,000円
授業料:823,400円
実験実習料:18,000円
施設設備費:218,900円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:785,150円
入学後納入額(後期分):530,150円
【初年度納入額合計】1,315,300円
理工学部
入学金:240,000円
授業料:1,175,700円
実験実習料:109,600円
施設設備費:297,700円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:1,046,500円
入学後納入額(後期分):791,500円
【初年度納入額合計】1,838,000円
文学部
入学金:240,000円
授業料:823,400円
実験実習料:0円
施設設備費:218,900円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:776,150円
入学後納入額(後期分):521,150円
【初年度納入額合計】1,297,300円
総合政策学部
入学金:240,000円
授業料:1,029,800円
実験実習料:50,000円
施設設備費:216,400円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:928,450円
入学後納入額(後期分):673,450円
【初年度納入額合計】1,601,900円
国際経営学部
入学金:240,000円
授業料:943,600円
実験実習料:50,000円
施設設備費:216,400円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:860,000円
入学後納入額(後期分):605,000円
【初年度納入額合計】1,465,000円
国際情報学部
入学金:240,000円
授業料:1,016,800円
実験実習料:50,000円
施設設備費:233,200円
父母連絡会費:5,000円
学友会費:10,000円
入学手続時納入金:905,000円
入学後納入額(後期分):650,000円
【初年度納入額合計】1,555,000円
資格に強い
中央大学は資格取得に強い大学であり、特に司法試験・公認会計士試験・税理士試験・社会保険労務士試験など各種士業系資格の取得に長けています。
手に職をつけて将来的に確実な収入アップを目指したい方や、大手事務所所属・自分の事務所の立ち上げ・フリーランスなど多彩なキャリアを歩みたい方におすすめです。
まとめ
中央大学の浪人率はMARCHのなかでも高めであり、「浪人してでも進学したい大学」であることが特徴です。
一方、現役学生にとっては浪人生と同じ土俵で戦わなくてはならず、より確実な合格対策が求められていくでしょう。
自分の苦手ポイントを可視化したうえで受験勉強することが、合格への近道となりそうです。