中央大学には、複数の入試形態を利用する場合に併願割引が適用されます。
さまざまな大学を同時に受験すると受験料だけでも相当な金額になるため、ありがたい制度といえるでしょう。
今回は、中央大学の併願割引について解説します。
中央大学の併願割引はある!受験料や割引の場合の金額!
まずは、中央大学の受験料を確認しましょう。
通常の入学検定料
6学部共通選抜:3万5,000円
一般入試:3万5,000円
英語外部試験利用方式:3万5,000円
大学入学共通テスト併用方式:3万5,000円
大学入学共通テスト利用選抜:1万5,000円
【併願】6学部共通選抜
1出願目:3万5,000円
2出願目:1万5,000円
3出願目:1万5,000円
4出願目:1万5,000円
ただし、2出願目以降の割引が適用されるのは「同じ入試形態で2出願目以降をした場合のみ」に限定されます。
例えば1出願目を学部一般方式、2出願目を大学入学共通テスト利用方式にした場合、それぞれで3万5,000円がかかるので注意しておきましょう。
併願割引が適用されない場合はどんなとき?
中央大学の併願割引は、下記の場合には適用されません。
- 6学部共通選抜と学部別選抜を併用する場合
- 併用の一方が大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)の場合
- 学部別選抜で異なる学部を併願する場合
- 理工学部の学部別選抜で共通テスト併用方式と一般方式を併願する場合
あくまでも6学部共通選抜を併願するとき、および同じ入試形態で2出願目以降をした場合のみであることに注意しておきましょう。
学外で併願をする際の併願校の選び方
ここからは、中央大学と中央大学以外を併願する場合の大学の選び方を解説します。
相性がよく効率のよい受験勉強ができる大学にすることはもちろん、入試期間中のスケジュールについても熟考しておきましょう。
志望校の日程を最優先に受けられるところを探す
まずは、第一志望校の日程を最優先にしてスケジュールを埋めていくのがおすすめです。
1学部1回限りの受験日程しか設けていない大学は少なく、ほとんどの大学で1学部を複数回受験できるようになっています。
例えば中央大学の法学部を第一志望にする場合、大学入学共通テスト利用入試と一般入試と英語外部試験利用方式と…というように、受験できる最大のチャンス分の日程は空けておくとよいでしょう。
先の受験日程で合格できた場合、それ以降の受験はしてもしなくてもよいことになります。
スケジュールを第一志望校で埋めて以降、併願学部・併願大学を決定します。
第一条件は「試験日程が被らないこと」となるので、同じ日に複数回の受験をする場合は移動時間なども加味しながら余裕のあるスケジュールになるよう調整していきましょう。
試験科目・内容で受験可能なものから選ぶ
次に、試験科目・内容を見て受験可能な学部・大学を選定します。
例えば現代文・古文・英語・日本史で第一志望を受験するにも関わらず、第二志望が英語・数学・理科の受験が必須な場合、5教科6科目の対策が必要になってしまいます。
反対に、第二志望も第一志望と同じく、最大でも現代文・古文・英語・日本史受験ができる大学にしておけば、対策に手間取られることもありません。
もしくは、英語と現代文だけで受験可能、など受験科目数を減らす方向性で調整するのが無難です。
特に、国語科目における古文および漢文の扱いには注意しておきましょう。
第一志望は漢文がいらないのに第二志望で漢文がいる場合、上記の例と同じく1科目増やした対策が求められてしまいます。
偏差値や模試結果を基準に大学を選定する
偏差値や模試の結果を基準に、併願大学を選定するのもポイントです。
例えば中央大学の場合、同じMARCHに属する明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学などが候補として上がります。
関西圏であれば、関関同立として名高い関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学を検討する人が多いでしょう。
また、より確実に合格できる安全牌として受験したい場合、関東圏における日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)に焦点を当てることもおすすめです。
全滅して浪人することを防ぎたい現役合格希望者は、模試の結果を見ながら合格判定の高い大学を優先して受験することがポイントとなります。
また、受験科目数によっては国公立大学と併願することも可能です。
大学入学共通テストと私立大学の一般試験との日程が被ることはほとんどありませんが、二次試験に限っては必ずスケジュールをチェックしてダブルブッキングが起きないよう対策していきましょう。
倍率が比較的低く受かりやすいところを選ぶ
倍率が比較的低く、合格しやすい大学を選ぶのも大切です。
受験期間中は疲れやストレスが溜まりやすく、普段だったら気にせずにいられることも気にしてしまう人が多いです。
倍率が高く競争率のある大学ばかり併願してしまうと、万が一全て不合格になったときの心理状態が不安定になってしまいます。
後のない緊迫した状態で第一志望に臨むしかなく、いつも通りの集中力を発揮できなくなるかもしれません。
もちろん第一志望に不合格だった場合は併願大学に進学することも想定し、ある程度納得できる志望度の高い大学を優先するのがセオリーです。
しかし、合格可能性についても同時に目を光らせ、無理のない併願を組んでいきましょう。
志望する学部に近い系統がある大学を選ぶ
志望する学部に近い系統の学部がある大学を選定し、万が一第二志望以降の大学に入学せざるを得なくなった場合の満足度を重視することも大切です。
「合格さえできればどこでもよい」という考え方で併願校を選んでしまうと、入学した時の不満が強くなります。
「本当はこの大学に入学するはずではなかったのに」「学びたい内容ではないことばかり学んでいて身が入らない」など後悔することも増え、学歴コンプレックスをこじらせる原因となってしまうケースも少なくないのです。
反対に、興味のある分野について学べる学部であれば、第二志望以降でも満足のいく学生生活を送れるかもしれません。
現実的に入学・通学可能な大学から選ぶ
入学するときのことを考え、現実的に通学可能な大学にすることも大切です。
自宅から通おうとしている場合、通学に片道何時間かかるか計算しておきましょう。
一人暮らしする場合、周囲のアパートの家賃相場もみながら4年間無理なく通えるか試算しておく必要があります。
また、関東の大学と関西の大学を併願する場合、どちらに通学することになっても不満がないかもう一度自分の意思を確認することも重要です。
受験はその後の大学生活や就職につながる第一歩であることを考え、合格をゴールとしないことを意識しておきましょう。
2023年の入試予定日程(2022年5月現在)
2023年の入試予定日程は、下記の通りです。
なお、入試形態により日程が異なるので注意しておきましょう。
・6学部共通選抜(法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月9日(木)
合格発表:2023年2月20日(月)
・法学部(一般試験)
出願締切:2022年1月24日(火)
試験日:2023年2月12日(日)
合格発表:2023年2月24日(金)
・経済学部(一般試験Ⅰ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月14日(火)
合格発表:2023年2月25日(土)
・経済学部(一般試験Ⅱ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月15日(水)
合格発表:2023年2月25日(土)
・商学部(一般試験Ⅰ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月11日(土)
合格発表:2023年2月22日(水)
・商学部(一般試験Ⅱ)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月13日(月)
合格発表:2023年2月24日(金)
・理工学部(一般試験)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月15日(水)
合格発表:2023年2月26日(日)
・理工学部(大学入学共通テスト併用方式)
出願締切:2022年1月13日(金)
試験日:2023年2月8日(水)
合格発表:2023年2月19日(日)
・文学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月10日
合格発表:2023年2月21日
・総合政策学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月16日(木)
合格発表:2023年2月26日(日)
・国際経営学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月10日(金)
合格発表:2023年2月19日(日)
・国際情報学部(一般入試)
出願締切:2023年1月24日(火)
試験日:2023年2月11日(土)
合格発表:2023年2月22日(水)
基本的に、大学入学共通テストを利用する入試形態の出願締切は2023年1月13日(金)です。
大学入学共通テストを受験してすぐのタイミングなので、もれなく手続きしておきましょう。
反対に、一般入試をはじめとする中央大学オリジナルの入試に出願する場合、締切は2023年1月24日(火)であることがほとんどです。
ただし受験当日の日程や合格発表までのスケジュールは学部ごとに異なります。
出願直前に慌ててしまうことのないよう、スケジュールを逆算して見通しを立てておきましょう。
まとめ
中央大学受験の際は、無理なく合格できる範囲の大学を併願に据えておく必要があります。
今回紹介した受験日程や検定料を参考に、第二志望を慎重に検討していきましょう。
また、中央大学には併願割引が適用されるケースがあるので、コスト面に配慮しつつ合格するチャンスを上げたい方はぜひ活用してみることをおすすめします。