中央大学は心理学専門の大学ではないものの、学部・学科・専攻次第ではかなり深いレベルまで心理学を学ぶことが可能です。
今回は、中央大学で心理学が学べる学部・学科を紹介します。
偏差値や卒業後の進路にも触れるので、参考にしてみましょう。
中央大学で心理学が学べる学部学科&偏差値・入試難易度は?
中央大学で心理学が学べる学部学科は、文学部心理学専攻のみです。
他の学部・学科では補助的に学ぶのみなので、専門的な学習がしたいときは文学部心理学専攻を志望しましょう。
中央大学の学部ごとの偏差値レベル
まずは、中央大学に設置されている学部を偏差値ごとに紹介します。
第1位:国際経営学部(偏差値60.0)
第1位:国際情報学部(偏差値60.0)
第3位:法学部(偏差値57.5~62.5)
第3位:総合政策学部(偏差値57.5)
第5位:商学部(偏差値55.0~60.0)
第6位:経済学部(偏差値55.0~57.5)
第7位:文学部(偏差値52.5~57.5)
第8位:理工学部(偏差値52.5~57.5)
中央大学は、8学部を有する総合大学です。
近年設置されたばかりの国際経営学部および国際情報学部は注目度が高く、倍率も高くなっていることから高い偏差値を記録しています。
次点で、中央大学の看板学部である法学部がランクインします。
司法試験の合格率が他大学と比較して非常に高く、司法試験受験生専用の勉強部屋や研究室も開設されています。
試験の合格を希望する学生にとってはこれ以上ない環境だからこそ人気も高く、中央大学内でも比較的難易度の高い学部と見られるようになりました。
その後、総合政策学部が続きます。
総合政策学部は中央大学のなかでも特に国際色豊かな学部であり、国外からの留学生を目にする機会も多めです。
専門科目を全て英語で履修するなど中央大学総合政策学部ならではのカリキュラムを採用しており、高い外国語力を誇る人材を輩出しています。
次に、商学部・経済学部のビジネス系学部が続きます。
最後に文学部・理工学部がありますが、年度や学科により多少偏差値が異なることは理解しておく必要があるでしょう。
模試などを参考にしながら、自分の合格可能性を正しく見繕うことが欠かせません。
文学部の倍率
文学部の2022年度入試における倍率は、下記の通りです。
一般入試
国文学専攻:3.1倍
英語文学文化専攻:3.0倍
ドイツ語文学文化専攻:2.6倍
フランス語文学文化専攻:2.1倍
中国言語文化専攻:2.0倍
日本史学専攻:5.3倍
東洋史学専攻:3.8倍
西洋史学先専攻:2.7倍
哲学専攻:3.2倍
社会学専攻:1.9倍
社会情報学専攻:5.7倍
教育学専攻:2.9倍
心理学専攻:4.2倍
共通テスト利用入試
国文学専攻:2.0倍
英語文学文化専攻:2.1倍
ドイツ語文学文化専攻:2.1倍
フランス語文学文化専攻:2.6倍
中国言語文化専攻:2.7倍
日本史学専攻:2.9倍
東洋史学専攻:4.4倍
西洋史学西洋:2.1倍
哲学専攻:2.8倍
社会学専攻:3.2倍
社会情報学専攻:5.0倍
心理学専攻:3.2倍
学びのパスポート:2.9倍
文学部の入試配点&入試科目
文学部の入試の配点&入試科目は、下記の通りです。
6学部共通選抜
英語(150)
国語総合(100)
世界史・日本史・政治経済から1科目(100)または数学(100)
上記のうちから3教科を選択して受験します。
ただし、日本史学専攻、心理学専攻、学びのパスポートプログラムの「外国語」の配点は150点を100点に換算します。 国文学専攻の「国語」の配点は100点を150点に換算します。 「地理歴史・公民」と「数学」の両方を受験した場合は、高得点の教科の得点を合否判定に使用します。 合否判定は、3教科3科目の合計得点(350点満点。日本史学専攻、心理学専攻、学びのパスポートプログラムは300点満点、 国文学専攻は400点満点)で行います。
学部別選抜 一般方式
外国語(150)
国語(100)
地理歴史・公民・数学から1科目選択(100)
学部別選抜 英語外部試験利用方式
外国語(100)
地理歴史・公民・数学から1科目選択(100)
英語資格・検定試験
学部別選抜 大学入学共通テスト単独方式
外国語(200)
国語(200)
地理歴史・公民から1科目選択(100)
数学・理科から1科目選択(100)
文学部共通テスト利用入試のボーダー得点率
国文学専攻:80%
英語文学文化専攻:78%
ドイツ語文学文化専攻:77%
フランス語文学文化専攻:80%
中国言語文化専攻:77%
日本史学専攻:78%
東洋史学専攻:76%
西洋史学西洋:80%
哲学専攻:80%
社会学専攻:79%
社会情報学専攻:78%
心理学専攻:79%
学びのパスポート:80%
中央大学文学部心理学専攻で学べる内容は?
基礎から臨床の心理学まで幅広く学ぶことができる
心理学専攻の第一の特色として、アットホームな雰囲気に包まれ、教員と学生の距離が近いことが挙げられます。
入学するとすぐに新入生オリエンテーション合宿があり、上級生も参加して教員や学生が自由に交流します。
また多くのゼミ(3年生から始まります)では合宿を行っており、パーティーを開くゼミも設置されているので注目しておきましょう。
学生の日常的な活動の拠点になるのが心理学共同研究室(図書室)で、そこでは学生同士が自主的に学ぶ姿がみられます。
また、心理学には様々な領域がありますが、担当教員の専門は「知覚心理学」「認知心理学」「神経心理学」「障害児心理学」「発達心理学」「臨床心理学」「犯罪心理学」など、基礎から臨床まで幅広く網羅しています。
また「高次脳機能障害」や「発達障害」などのように、基礎と臨床が融合された領域を学ぶことも可能です。
大学院博士課程まで一貫した指導
学部では心理学に関する基礎的な事項を学び、大学院ではそれを応用・発展させていきます。
大学院の博士前期課程では、臨床心理学を中心に学ぶ臨床心理学コースと、発達や認知・知覚心理学を中心に学ぶ心理学コースが開設され、それぞれ内部からの進学者が多数います。
さらに後期課程に進学して研究を続けることが可能で、過去の先輩達は各界で活躍していることも特徴です。
なお、臨床心理学コースは、平成21年度より(財)日本臨床心理士資格認定協会が認定する第2種指定校としてスタートしました。
中央大学文学部心理学専攻で取得可能な資格
中央大学文学部心理学専攻では、公認心理師の資格を取得できます。
ただし、国家資格のため試験に合格する必要があります。
また、臨床心理士の資格に挑戦することも可能です。
中央大学で心理学を学んだ卒業生の主な進路は?
文学部全体の就職率は、82.8%です。
【主な就職先】
神奈川県教育委員会
ベネッセスタイルケア
埼玉県教育委員会
明治安田生命保険
ニトリ
三井不動産リアルティ
東京都教育委員会
日本生命保険
SOMPOケア
アパホテル
まとめ
中央大学で心理学を学びたい方は、文学部心理学専攻を選択するのがおすすめです。
大学院まで続く一貫教育を徹底していること、豊富な講師陣がいること、臨床心理士や公認心理士の試験にチャレンジできることなど、他大学にはない特色があります。
また、文学部の入試は文学部全体で統一されていることが多く、入試傾向も似通ってるため「心理学専攻だけの入試対策」をしないで済むのもメリットです。
併願しやすい学部・学科でもあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。