中央大学の130年以上の歴史!設立者は誰?法学部が強い理由や創立の経緯

中央大学は、文系学部も理系学部も有する総合大学です。

MARCHに含まれる関東有数の難関私立大学でもあり、毎年多くの人が受験しています。

今回は、中央大学の歴史について解説します。

法学部が強い理由や設立者・現在の学長にも触れるので、参考にしてみましょう。

中央大学の歴史!設立者や創立の経緯

早速、中央大学の歴史を紹介します。

いつどのように設立されてどのような歴史を歩んできたのか確認し、中央大学ならではの特徴を掴んでいきましょう。

中央大学の前身ができたのは「明治18年7月」

中央大学の前身は「英吉利法律学校」であり、法律専門の学校として明治18年7月に設立されています。

当時は文明開化の名の下で急速な西洋化が進んでおり、欧米先進諸国のように体系化された法典を持たない日本のままではいられないという見方が盛んでした。

そのため、欧米列強の模範国としての地位を占めていたイギリスのような慣習法の国を自らのモデルとし、実社会と密接に結びついた英米法を学ぶ場として「英吉利法律学校」ができたのです。

創立者は18人!錚々たるメンバーの名前とは?

「英吉利法律学校」の創立者は、下記18人です。

  • 増島六一郎
  • 高橋一勝
  • 岡山兼吉
  • 高橋健三
  • 岡村輝彦
  • 山田喜之助
  • 菊池武夫
  • 西川鉄次郎
  • 江木衷
  • 磯部醇
  • 藤田隆三郎
  • 土方寧
  • 奥田義人
  • 穂積陳重
  • 合川正道
  • 元田肇
  • 渡辺安積
  • 渋谷慥爾

全員が少壮法律家であり、設立にはかなり多くの人が携わったことがわかります。

初代校長は増島六一郎氏!いったいどんな人?

複数いる創立者のなかから、初代校長となったのは増島六一氏でした。

少年の頃から語学に秀でた才能を示した増島氏は22歳で東京大学を卒業し、イギリスのミドルテンプルに出向いて法廷弁護士の資格を取得しています。

1884年に帰国した後は、代言人の免許を受けて京橋桧町に法律事務所を開設。

それからは、「英吉利(イギリス)法」の理念を伝えるべく、仲間の法律家達と英吉利法律学校を設立しています。

中央大学の建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」の由来

中央大学の建学の精神は、「實地應用ノ素ヲ養フ」です。

もともと法律学校として生まれた中央大学の創設者が、「抽象的体系性よりも具体的実証性を重視し、実地応用に優れたイギリス法についての理解と法知識を普及させる必要がある」と考えたことが背景となっています。

つまり、中央大学は社会生活に実際に役立つ学問である「実学」を重視している大学であると読み取れます。

抽象的な学問ではなく、日々の生活や社会の基盤づくりに役立つ実用的な学問を重宝している大学なのです。

中央大学の歴史とこれまでのあゆみ!年表で解説

中央大学は、およそ下記の歴史を歩んできています。

  • 1885年7月:東京府神田区神田錦町2丁目2番地に「英吉利法律学校」として創立
  • 1885年9月:旧旗本蒔田家の屋敷に移設し、増島六一郎氏が初代校長に就任
  • 1889年1月:凹字型の煉瓦造2階建て新校舎が完成
  • 1889年10月:幅広い法学教育をめざして校名を「東京法学院」に改称
  • 1891年4月:東京医学院および東京文学院との連合を目指し、学長が菊池武夫氏に交代される
  • 1892年:神田大火により校舎が全焼
  • 1903年:社団法人東京法学院大学が設置認可され「東京法学院大学」に改称
  • 1905年:校名を「中央大学」に改称し、経済学科を新設
  • 1909年:新たに商業学科が設立
  • 1917年:失火のため再び校舎・図書館を全焼、奥田文庫(ビルクマイヤー文庫)を焼失
  • 1918年8月:校舎を再築
  • 1918年:大学令が公布に合わせて財団法人中央大学の設立を決定
  • 1920年:大学令による中央大学の設立認可を受ける
  • 1923年9月:関東大震災に罹災し校舎が焼失
  • 1926年8月:駿河台校舎が完成
  • 1931年:夜間学部を開設
  • 1944年:工業専門学校を新設
  • 1948年:通信教育部(法)を開設
  • 1949年:学制改革にともない新制大学を発足
  • 1951年:文学部および新制大学院を設置
  • 1962年:工学部を理工学部に改組
  • 1978年4月:文系4学部(法・経済・商・文)が多摩校地へ移転
  • 1985年:創立100周年
  • 1988年:駿河台記念館が落成
  • 1993年:総合政策学部を多摩キャンパスに新設
  • 2000年:市ヶ谷キャンパスを開設
  • 2002年:日本初のアカウンティングスクールである国際会計研究科が開設
  • 2004年:法科大学院(ロースクール)を開校
  • 2008年:後楽園キャンパスに戦略経営研究科(ビジネススクール)を開校
  • 2019年:国際経営学部と国際情報学部を新設

現在の中央大学は、137年の歴史を誇る大学として成長しており、8学部、大学院7研究科、専門職大学院2研究科のほか、9研究所、4附属高等学校、2附属中学校を擁する総合学園となっています。

中央大学のこれから!「Chuo Vision 2025」が目指すところ

中央大学は、2015年に中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定しており、高度かつグローバルな知の実践ができる場となることを目指しています。

2035年の創立150周年に向けた取り組みでもあるので、注目しておきましょう。

下記では、「Chuo Vision 2025」における具体的な取り組みの一部を紹介します。

DX × 新しい学びの空間「FOREST GATEWAY CHUO」

2021年4月には、自然豊かな多摩キャンパスの玄関口に新しい学びの空間「FOREST GATEWAY CHUO」(6階建て)が開設されています。

教育のDX(デジタル・トランスフォーメーション)に対応し、あらゆる「知」が集合・

発信される空間、学生同士や企業、地域の人々との交流拠点として利用されるようになりました。

随所に視認性・多様性・開放性に富む空間設計がなされており、SDGsへの取り組みとして、積極的に木材を活用して温かみのある空間になっていることも特徴です。

標準的な建物と比べエネルギー消費を50%以上削減するなど、省二酸化炭素に資するよう自然環境にも配慮しています。

グローバル推進のための空間「GLOBAL GATEWAY CHUO」

2020年4月には、多摩キャンパスに全学のグローバルな教育研究活動に資する「グローバル館(GLOBAL GATEWAY CHUO)」(7階建て)と「国際教育寮(International Residence Chuo)」(9階建て)を開設しています。

モノレール駅前から直結の「グローバル館」4階フロアには、中央大学の創立者と大学史に関するグラフィック展示コーナーと、大型モニターを備えたグローバルラウンジ、祈祷室を設置されており、7階の多目的ホールは国際会議にも対応できるよう工夫されています。「国際教育寮」には50 ユニット (300名定員) の居室が設置され、個室のほか、プライバシーを保ちながら生活の中で学生同士が自然と交流できる共用スペースも用意されています。 

長期滞在研究者用として、 ファミリータイプの居室も2室用意されているので、外国人留学生や研究者が食と住の不安を感じることなく日本に滞在できるようになりました。

2023年4月 大学院「国際情報研究科」(修士課程)を開設

2023年4月には、市ヶ谷田町キャンパス(東京都新宿区)に大学院「国際情報研究科」(修士課程)を開設されます。

AI・IoT、ビッグデータに代表される技術革新により、情報化とグローバル化が急激に進展し、加速度的に社会が変化していくなか、サイバー空間と現実世界とが密接に接合する「サイバーフィジカル」な社会について学べる場として活躍が期待されています。

情報学と法学の統合こそが、、情報社会が抱える諸課題を解決に導くと考えている中央大学ならではの取り組みであると言えるでしょう。

なお、主に社会人への教育・研究指導を中心に据えているため、授業は平日(月~金曜日)の18時50分以降、及び土曜日に開講することも特徴です。

中央大学が求める学生像やアドミッションポリシーは?

ここでは、中央大学が求める学生像やアドミッションポリシーを解説します。

下記のなかで共感できる項目があれば、あなたも中央大学向きかもしれません。

中央大学が求める学生像は「『行動する知性』のある学生」

中央大学が求める学生像として、「行動する知性。-Knowledge into Action-」が掲げられています。

ユニバーシティ・メッセージにもなっており、前述した中央大学建学の精神である「實地應用ノ素ヲ養フ」とともに人材養成増として発信されました。

実学を学び、学んだことを実際の行動にできる人が重宝されています。

中央大学のカリキュラムポリシーは「『實地應用ノ素』の獲得」

中央大学のカリキュラムポリシーは「『實地應用ノ素』の獲得」とされています。

能力・素養を養うべく、学部ごとの科目群により教育課程を編成するとともに、演習形式や実習形式による教育方法を展開しています。

豊かなコミュニケーション能力や他者と協働する姿勢、主体的に学び続ける姿勢を養うことも、中央大学の特徴です。

中央大学のディプロマポリシーは「国際社会に貢献できる人材」

中央大学のディプロマポリシーは「国際社会に貢献できる人材」とされています。

学士課程においては、下記の条件を満たした人に学位を授与する、と名言されました。

  • 幅広い教養と学科・専攻に係る専門知識を獲得し、「實地應用ノ素」を身に付けている
  • 社会の課題を自らの課題として捉え、解決のために幅広い教養や専門知識を用いることができる
  • 他者や異文化に対する理解力を備え、他者と円滑にコミュニケーションを図ることができる
  • 生涯にわたり主体性をもって学びを継続できる

まとめ

中央大学は文系学部も理系学部も有する総合大学であり、毎年人気が高くなっています。

今回紹介した歴史を参考に、自分が中央大学で学べることをイメージしていきましょう。

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FAST-UP中央塾とは

R.N君

3862

偏差値24up

学習のやり方を変え、
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僕は、2浪目でFAST-UPを知り、入塾しました。最も驚いたのは、FAST-UPでの学習の進め方です。いかに自分が現役時や浪人時に無駄の多い学習を行っていたかを痛感させられました。また、伸びを感じながら学習できたので、受験までの間、ゲームのような感覚で楽しみながら取り組むことができました。

H.I君

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